作者について

鄭由梨 /Yuri chong
2001年 兵庫県出身
2022年 東京朝鮮大学校教育学部美術科 卒業
2024年 東京朝鮮大学校 美術科研究員 修了
2025年 現在、自宅で制作
かつて朝鮮半島は35年に渡り日本の植民地でした。
多くの農民が土地を奪われ生活の糧を求めおよそ200万人が日本に来ました。
終戦後、朝鮮半島出身者の多く帰ろうとする中、60万人が日本にとどまりました。
私は在日朝鮮人3世で朝鮮学校で民族教育を受けてきたが生まれも育ちも日本なので、日常的には日本のメディアやカルチャーに触れて育ちました。
大学は東京朝鮮大学校・美術科に入学し、画家・李晶玉先生、鄭梨愛先生その他、計6人の先生方から学びました。
美術以外も在日の文化・歴史、自己のアイデンティティ自分たちのルーツに焦点を当て、そこから見えてくる世界があり、価値観を捉え方など学べる場で大学生活を過ごしました。
在日コリアンとして授かった"鄭由梨"を名前を使える場所を作るために制作活動に励んでいます。
「芸が身を助ける」という言葉があるように自身の作品が形づいていけたら本望です。

《祭祀》
2021/パネルに布張り、油彩/87.6×123㎝
自身の文化をテーマとした作品
親族一同で食事する光景