現在は、油彩絵画をベースとした背景描写に無機質な表現を組み合わせた独自の表現手法で制作を続けています。
鄭自身の大学期から現在までの記憶を元に描かれた背景は、学生生活を過ごした東京の風景または、
現在の拠点である兵庫県では制作材料として様々な駅に下車し実際に目にした現実の風景などです。
そこに、自身を投影した作風を図像に落とし込み、「記憶中の風景に介入する異物」のように描いています。
実体験として見た景色と無機質な質感の図像が融合し、夢幻的で冷たさを漂っているような不思議な世界観を生み出してます。